だいたい後悔が先



 数年前、スナックルイーズに顔見知りの女性がひとりで

 ふらっと飲みに来たことがあった。

 珍しいし、嬉しいなって思っていたら、

 どうやら共通の知人のカップルのことで悩んでいるらしい。

 聞くと、内容がヘビー過ぎて、なんで私に聞かせたのか、

 その女性に対して腹が立ってきた。

 私はそのカップルとしばらく会っていなかったので、

 大事な話だとは全然思っていなかったから。

 絶対に、当事者で解決するべき問題を、

 当事者のいない場所で知ってしまった私は、

 次、彼らに会ったらどうしたらいいの?

 その人は隠し通すのが友達としての優しさだと言った。

 結局、私はそのカップルと会っていない。

 距離を置いて会わないようにすることと、

 せめて噂話には入らないこと。

 これはつまり、私とそのカップルが親友と呼べるほどは

 親しくなかったのが大きい。

 だからなんとなく流されて、そう決めて、

 そうしたけれど、後悔している。

 
 だいたい自分が噂になっていたことって、必ずいつか気づくはず。

 しかも、そういう時の辛さを私は経験しているのに!

 失恋より、浮気されるとかよりも全然、

 そういう友達の優しさ(?)のほうが何万倍も辛かった。

 自分にとって大事なことを大事にできなかった日の

 後悔が、私をいつも少しだけ覚悟させてくれる。

 必ず少し仲間が減って寂しくなるけど、

 ちゃんと新しい友達もできるので、

 心はいつもごちゃまざってて落ち着かない(とほほ)。




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