飽きるは飽きる、それから



 夜、仕事終わりにウズラさんに会った。

 毎日毎日一人で美味しいお弁当を作り続けてる

 ウズラさんの綺麗な顔に会ったら、心が洗濯された。

 って、恥ずかしながら私は毎日花屋をやってるわけじゃないから

 ウズラさんとは全然違うんだけど、

 彼女の毎日をとても素晴らしいと思ってる。

 かっこいいって思ってる。

 真似できないと思って尊敬してる。

 同じことを毎日何年も続けている人は他にもいるし、

 だから続けることは全然難しくないことは知ってる。

 必然がなく、思考しなければ続くもんだし。

 でも例えば、もうじゃがいも見るのもうんざりするほど飽きた時、

 そこからの数年が人の顔を変えるのだと思う。

 謙虚な気持ちを思い出し、また同じようにじゃがいもに向き合う。

 初めてキッチンに立った時と同じ緊張感をコントロールして、

 出し入れできるようになった時の顔はきっといい顔。

 目に見えなくても、日々胸のうちで繰り返される小さな挑戦だけが

 その人の顔を変えていく。そんな人が見る世界。

 今はちょっとだけその存在がわかってきた頃で私もいつか、

 できれば近々(この時点であかんか)見てみたい。

 だからって彼女が今すぐにお弁当をやめても、

 それまでにやってきた小さな日々の挑戦の蓄積は

 次に繋がるから、全く違う道に進んだとしても消えない。

 そういう世界がまだ日本にはちゃんとある。感じる。

 飽きたなら、すぐやめた方がいいこと、

 飽きたその次のステージがあるから頑張った方がいいこと、

 これはちょっとやそっとじゃ飽きないよ、というか

 飽きることが目的みたいな難しい挑戦へのたね撒きを

 人知れずこっそりすること。

 そういうのがバランスよくできたらいいな。

 なんとなくだけど気持ち悪い顔の人っていて、

 どこかの社長だろうと

 すごい資産を持ってようと、どれだけ論破してようと(?)

 大抵ほんとに気持ち悪い笑顔をしてるんだよなぁ。

 時々、鏡で自分の顔をチェックするのは大事です。




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