孔子さま



 雑誌の新連載の打ち合わせ。

 私が、今はまだこの40代をどう生きるかで精一杯で

 50代になった時のことは遠い遠い未来な感じがすると

 話していた時、

 バリバリ働いている50代の女性が真顔で言った。

 「40代は何もできなかった。」

 20代30代はどんな仕事でもいっぱい引き受けて

 がむしゃらにやってきて、ふと40歳になった時に

 この先どこに向かって行けばいいのか迷ってしまったらしい。

 迷うからなのか仕事も減ってくる。余計焦って、

 何もしないまま気がついたら50になってたんだそう。


 まるで未来の私の口から出た言葉かと思ったほど

 彼女の実感が私に乗り移ってきて鳥肌が立った。

 その迷い多き10年の一日一日はとても辛いだろう。

 でもその一日一日の辛さよりも

 ふと気がついたら、あれ?もう戻れない!と分かった時の、

 この一回きりの自分の人生の中で、自分の気力を

 体力が360度の方向から後押ししたり引っ張ったり、

 つまり体を信用して無理ができることが常と言うか、

 当たり前である結局はとてもとても貴重な時間を

 あっけなく喪失した時の彼女の気持ちが乗り移ってきた。

 40代って確かに周りを見ても迷ってる人ばっかりだ。

 一体どこが不惑の年なんだろか?
 



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