女たちの同窓会



 ひさしぶりにWANの上野ゼミがあった。

 今回錚々たる先生たちが集まるらしく、

 キャンセル待ちが出ていた。

 上野さんに出来上がった&プレミアムを見せたかったし、

 スタッフの永野さんにも何かお礼をしたかった。

 当日、行ってみて席がなければ帰ろう。

 お礼は散々迷ったあげく「黒船」というカステラにした。

 上野さんの昔のエッセイに「かすていら」が好物だと

 書いてあったから。(情報古いよ!)



 受付に行くとやっぱり私の名前があった。

 でも今日は後ろに立っておくつもりだった。

 「あら!河村さんじゃない!」と言われて振り向くと、

 WANでうちの店を取材をしてくださった

 星野さんだと思い出した。その前には上野さんと二人で

 メルシーにも来てくださった。

 私の母と同じ年くらいかと記憶している。

 「永野さんとのメール見てたよ。ハイここ座って!」

 「店やってる人はこれだからだめ。堂々と座って!」

 「この人何度も寄付してくれてるんだからぁ!」と

 周りの方にかわちゃんと一緒にした寄付の金額まで言い始めた。

 どうしても座らせようとしてくれるので、

 隙をついて会場の奥に逃げ、遠くからぺこりと謝った。

 星野さんは「もう〜!」と言いながら笑ってた。

 逃げた私に永野さんが椅子を持ってきてくれた。

 「河村さんの席はちゃんと取っておいたんだから

 堂々と座ってください。」

 逆に仕事増やした感じですんませんという気持ちに。

 開始時間が過ぎ、スタッフ以外は全員席についていた。



 会場の隅っこから70年代80年代のフェミニストたちが

 勢揃いしたような会場を見渡しながら、

 彼女たちの20代とか30代のころを想像していた。

 戦友との同窓会のような感じなのか、とても楽しそう。

 勉強していくとわかってきたが、

 フェミニズムは彼女たちが願ったようには広まらなかった。

 とくに男性中心のメディアは彼女たちをブスで気が強く、

 男にもてないおばさんと伝え広めた。

 当時の私は子供でテレビは正しいと信じていたので

 フェミニストという言葉は知らなかったけど、

 男に文句言うおばさんたちはブスで男にモテない

 ダサい女だと一切疑っていなかった。ひどい(笑)。




 子供から大人になった私はメディアを疑い始め、

 自分の意思でここに来て

 自分の生き方を貫いた人たちの貫禄と余裕と

 その優しさに触れている。

 改めて何が本当のことかを考えていた。

 私がこれくらいおばさんになった時、果たして

 こんな風に優しい顔で笑えるだろうか?

 彼女たちの会話を遠くから見てるのが嬉しくって、

 どうぞ楽しい時間を過ごして下さい、

 今までありがとうって気持ちになる。

 ふと反対側の奥の方にいる私と同世代くらいの女性と

 目が合って笑いあった。

 他の若い女の子たちもみんなにこにこ笑ってた。









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