女のバイブル



 読みたくて探していた本がある。

 近田まりこさんが1979年に出したおしゃれについての本で

 amazonでは取り扱いなし、

 一年前に在庫があったっぽい世田谷の古書屋のツイッター

 のリンクは外れていた。

 近田さんが若い頃に書いた本、相当面白いに決まってる。

 恐らく万人受けするような内容ではないはずで、

 そんな本を当時買った人が古本屋に売るだろうか?

 期待薄。

 近田さん本人は、予想通り持っていなかったし、

 「あんな本読まなくていいよ〜。」と流されてしまう。

 残すは国立国会図書館で閲覧予約をするしかないか。

 と半分ストーカーみたいになっていた私に

 フォトグラファーの松原博子、通称まっちゃんから

 amazonに出てたから(うそや〜ん)買って読んだよと

 ラインが届いた。ラインからは、

 面白すぎるし早すぎる!と興奮が滲み出ていた。

 すぐに貸してもらっていっきに読んだ。  

 カバーの後のそでのコメントは、なんと

 コムデギャルソンの川久保さん。



 「おしゃれ女のノート-楽しいファッションの冒険」



 27歳の頃の近田さんのことや、

 高度経済安定成長期のイケイケだった日本のこと、

 ananが刺激的でおしゃれな雑誌だった頃の

 マガジンハウスのこと。

 自分なりに想像しながら夢中で読んだ。

 何もかも厳しくなった今だったら、これアウトでしょって

 ツッコミがユーモアたっぷりで的を得てる感が

 最高なのです、近田節。

 だめだ、可笑しくって声に出して笑ってしまう。

 おしゃれとは?いい女とは?

 こんなようなこと、恥ずかしくって頼まれても

 書くなんて実は一番苦手な人だろう。

 嫌でも引き受けた仕事は全力でやる、

 そのお手本を見せてもらった気がした。

 都会のスノッブな意見だと

 勘違いされることもあるかもしれない。

 逆に言えばそれくらい読者を信じて書いてくれている。

 それはなかなか他の人には真似できないことだから

 ものすごい勇気を与えてもらえる。

 あとがきだけでも、彼女をいいなって思う理由が

 伝えられるかもしれないので、ちょっとだけ。

 今の近田さんそのものなんだもん。



 私のこの本を読んで、誰かがなんかしらん自分の

 おしゃれへのヒントを見つけてくれたら嬉しいし

 光栄であります。わっバカみたい!こんなのキライ!

 って言われるのも嬉しい。強がりじゃなく、

 いろんなヒトがいるっていうのは嬉しいことです。

 人はみんな、いろいろだし、面白いし、ステキだし、

 バカみたいだし、カッコイイところもワルイところもあって、

 対自分も含めて人類に対する興味はつきないのだ。

 そういう興味のいっかんとして

 この本を読んで下さればいいな、と思っています。




 ってね近田さんにしてみたら、約40年も前に書いたものを

 今さら娘みたいな年齢の女に掘り起こされて、

 しかも本人が全然覚えてないことに、

 いちいち意見されるなんて...(苦笑)

 だけど私のお客さんたちにも教えてあげたくなってしまう。

 だって本当に人生変わるかもしれないよ?

 偶然古本屋さんで見つけた方ラッキーな方はぜひ。






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